要るネセサリー隠滅。

目覚めは酔い良い、後はみんな怖い。
いつの日のことだったろう。
夢にまで見たのに、今はその通り、夢。

正しい路は相対を持つだけ。
ぐねぐねと歪みだすから、またしゃがみ込んで。

ぬかるんだ地べた、必死に爪を立ててしがみ付いた。
君は揺らぎもしないで離れてった。
掴めないこの手は血と泥を握り締めてた。

届かない声のことを知っていますか?

そっと取り出した方位磁石、ふらふら頼りなくて。
見えない先を余計あやふやにしてた。

君が居なくなったからもう立つ必要もなくなって。
正しさと僕とこの方位磁石は良く似ていると想ってみた。

届かない声がもし届いても、もう同じだから。

届かない声になった僕を知っていますか?

消えた正しさと消えた僕を汚れた方位磁石が指し示してた。
消えた路は消えた笑みと消した想い出を埋めてた。

零と壱の綴れ織。
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