絢爛草々トレイル。
青空は音も無く割れている。 丸くなった鉛筆の先で欠片をなぞる。 密度の小さい境界は粉々になって消える。 融け出す陽射しという名の後ろめたさを包装する。 枯枝はいつまでも掴み取らない。 身につけた季節感は折り紙に閉じ込める。 足の間から見える稀薄さを友に膝を折る。 焦れた遠景は予ねて鈍痛を土産にしわぶきを残す。 鏡に急かされて跳ねる影一つを胸に留める。 再々握り潰しても歳々積み重ねて行く。 欠けた天球に知恵を捧げて回りだす木の実を待つ。 俯瞰を押し付けて駆動する泡沫を並べる。 網に捕われた幻灯機から抽出された彼方を貼り付ける。 航海の先に触れる水滴と接続された異質とが成した落下を唄う。 |
零と壱の綴れ織。 | ||
過去 | 一覧 | 未来 |