荘重可否スクリーム。
朝露。 白む景色。 潤う空気。 其処に立ってみた私を包むものは。 祭囃子。 喧騒。 人いきれ。 其処に立ち尽くした私を救うものは。 霞みのかかった世界の向こうに貴方は居る。 薄い果実から残らず搾取する理由を嬉々として語る。 薄く色付いた縁さえも原色で塗りつぶす。 折り取られた些細な自我を跡形も無く飛散させる。 根こそぎ掘り起こされた守りたかった内面を裁断する。 伸ばしかけの爪を千切りながら語る言葉が流れて行く。 二度と歩き出すことが出来ない訳ではない。 乳呑み児に重ねてみたならば笑みを忘れ去る。 どこまでも深く突き刺してみて。 細かい粒子が優しく肺を満たす。 皮膚もその優しさを感じ取る。 束の間であればこそ存在する。 |
零と壱の綴れ織。 | ||
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