裁断遺詠マスタリング。

その重さを連ねて来たと言える人とは。
捨て置かれてなお残らない何かを得る。

欠けたとされた日々から消える。

降り注ぐ傍らに放り込むことで熱を帯びる。
流されるものに体の良い算段を担がせる。

零れる無為を反射させ包み込む敷衍とは。
留めた有為の枯葉へと真直ぐに立ち枯れる。

窪む為に余韻を翻す糸に押される。

欠片と濁る様を上滑りしつつ固める。

恙無く一時の加持を欹てる承継の日とは。
飾られない微細な運動をする粒子と遊ぶ。

徒労に上塗りを続けては其の傷を愛でる。

零と壱の綴れ織。
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