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2004年09月19日(日) 雀の墓標。

ウチのベランダで、雀が1羽死んでいました。
特に目立った外傷はないようでしたが、小さな身体は黒ずみ縮こまり
死んだ生き物特有の違和感を感じさせる姿で、ベランダの隅に
横たわっていました。

この場所で命が尽きたのもなにかの縁なので、タオルに包んで、
ちょうどいい大きさの箱を棺代わりに、お墓をつくりました。


都会で一人暮らしをしていると、生き物の死に目にはなかなか
立ち会う機会が少ないですけど、人でも動物でも、死ぬ瞬間や
亡骸を目にした時の、あのなんともいえない違和感や、足が竦むような
恐怖感というのは、やっぱり本能的なものなんですかね。

死という概念は、人間だけが持っているものだと言われていますが
すべての生き物は、死に直面すると必死にその腕から逃れようとします。
死への恐怖は、生あるもの全てが共通して本能的に感じるものですが、
理性を持った人間は、宗教や思想によってその恐怖を克服しようとしたり
また恐怖を超えて、逃避や安寧の場所を死に求めることもあります。


死んだらどうなるのか、死ぬ瞬間はどんな気持ちなのか。
そんなの死んでみなくちゃ判らないんで、聞いて正確に答えられる存在は
この世に存在しない訳ですが、たまにはそういう哲学的なことを
考える時間を持つのも、大切なのかもしれないですね。


雀さん、やすらかに。


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まめ。 [HOMEPAGE]