■ 日々の歩み。 ■
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2004年09月20日(月) 六本木純情派。

三連休は、妹と外出してました。
姉妹揃って、ともだち少ない寂しい子たちなんです。

六本木ヒルズの森美術館に行ってきましたが、
出来て1年以上経ったはずなのに、相変わらず詰めの甘さが
各所にみられて、あれだけ人が多いのに、色んな意味で勿体無い。
案内標識が判りづらく、無駄にたくさんいる職員も、なんの役にも立たない。

美術館内は、大して混んでいなかったのですが、とにかく展望台と
セットになっていることもあって、チケット買うまでに20分くらいかかる。
だいたい、52階のチケット売り場に登るエレベーター前にたどり着くまでに
10分以上待たせて、ぐるぐる細い通路に並ばせるなんて異常だね。

展示内容は、現代アートを中心に展示するつもりなのかなあ。
今回は、「COLORS」 という色別にブースを区切った服飾系の展示と、
「小沢剛」という現代ポップアーティストの展示。

「COLORS」は、18・9世紀の欧米のドレスが何点か展示されていて
それがかなり興味深かった。
いっそのこと、アンティーク系のドレスで統一してくれた方が面白かったかも。
ただ、展示の仕方と照明が悪くて、一方向しか洋服が見られないので、
せっかく凝ったつくりなのに前飾りが見えなかったり、ちょっと
物足りない部分もありましたが。

「小沢剛」 の作品は、以前オペラシティギャラリーでも見たことがありますが、
さすがに会場の規模が段違いなので、かなりの数出展されてて見応えありました。

ただ、小さなハコ向けというか、身近な素材をつかった懐かしくも
ユーモラスな作品を作る作家さんなので、森美術館の広くて現代的に
綺麗過ぎる雰囲気とはちょっと作風があわないかなあ、って感じもしましたが。


やっぱり、展示の仕方が随所で気になった。
牛乳箱を使ったシリーズの作品を壁に掛けて展示していたんですが、
中が覗き込めない、高い位置にまで展示してあったり、展示用の
設置壁の裏の骨組みが、まる見えだったり。


個人的にはかなり好きな部類の作品でしたが、あれを国内最大規模を誇る
私営美術館で、3ヶ月近い長期展示でやる意味は、あんまり感じないなあ。

どうやら、私営美術館は有名な作品を外国の美術館から貸し出してもらうのに
さまざまな制約があるし、53階という高層階に美術館があるため、
搬出搬入の制約も多いらしい。

現代アート系で売り出す美術館としては、それって致命的だと思うんだけど。
まあ、展示内容がイマイチでも、場所柄放っておいてもお客さんが入るから
あんまり気にしてないのかなあ。


唯一、私の心を捉えて離さなかったのは、51か50階のエレベーターホールの
アートギャラリーで売ってた、ボス(Hieronymus Bosch) のフィギア。  【こんなの】

すごく好きな画家なんだけど、こんなの売ってるの初めてみたよ。
財布事情からちょっと今回は買えませんでしたが、近いうちに。


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まめ。 [HOMEPAGE]