2004年02月09日(月) |
わすれものはなんですか |
頭を抱えて、 悩んだフリをするだけじゃ、 仕事は一歩も前に進まないと知ってる。
けれど、 没頭すればするほど、 深く対象を知れば知るほど、 視界は狭まり、足はもつれ、 自作自演の泥沼にどっぷり。 そもそも、 自己満足を超えた仕事ができるのかもわからない。 不安と葛藤と自意識がないまぜになって、 ただもう呆然と、 夕方の、あの、まちの匂いを胸に吸い込みながら、 地平線のグラデーションに見惚れてみた。
でも、 どうしても表現したい世界がある。 迷いながらも肉薄したいリアリティが。
週末は久しぶりに彼女に会った。 少し疲れてるみたいだったけれど、 ビールをごくごくと飲む横顔に、 穏やかな安堵感をおぼえた。 と同時に、 彼女への愛情が、 際限なくこんがらがって ひどくいびつなかたちになっていることに 気付くのだった。
|