# 日記本文よりおまけ駄文が長すぎる (題1-2)
2005年10月11日(火)
今夜の作業はD9修正完了。
すぺくとるは色合いがお気に入りなので、修正作業がひと段落着いたら、兄弟作を作成予定。デザインだけは出来上がっているので修正を入れてソースを作ればオッケイ。
作りかけの新作がいくつかと、作ろうかなと思っているデザイン案がいくつかと、追加しようと思っている色違いがいくつか…とたくさん作業が溜まってるのだが。
配布ソースの修正の方を優先することにしてデザインの作業は我慢。


■ お題雑文

2.ひかりまで

指先が届きそうなほんの数センチの距離。
それが、これほどまでにも遠く、触れられない指先が狂おしく震えた。

触れられずに終わる指先は何も答えを知らない。
伸ばした指先は、触れた感触もなく、触れようとした記憶だけが綴られる。
綴られて、綴られて、記憶だけが積み重なる。
触れようとして。触れたくて。触れられなくて。
積み重ねられていく記憶の中に、君は居ない。
君に向けて伸ばしているはずの指先なのに、君の姿が残らない。
僕はそのうち、何に向かって何のために指をのばし、何に触れようとしているのか、
判らなくなるのではないかとそう思う。
そう、思うのだけれど。
僕の中から君は消えないのだから、
判らなくなることもありはしないのだと、気付いて。
どこか安心して。
また。
触れたくて、手を伸ばすのだ。

僕の指先はいつまでも覚えている。
僕の中から君は消えはしない。
遠くても。遠くても。近くて遠くて届きそうで届かなくても。
僕の中から君が消えることはありはしない。

震えて、震えて仕方のない指先を。
何とはなしに掴んで。
当たり前みたいに握り返す君は。
この距離をどれだけ近く遠く感じていたか知らないだろう。
そして、感触を覚える暇もなく君は離してしまう。
近づく指先。零になる距離。
零になど、なりはしない。近づいたのは指先だけだ。
ココロじゃない。

なのに。
そのほんのひととき。
その、一瞬でさえ。

触れた指先から全身に広がる、
溢れんばかりの幸福。
僕を救う、光。

だから、
届かない指先が狂おしく寂しさに震えても。
また、僕は指を伸ばさずには居られない。

もし。もしも、指先だけじゃなく。
僕のココロが君に届いたなら。
寂しかった、じゃなくて。
いつまでだって愛してる、とただ云いたかったんだ。

(ココロの10題 / 2.キョリ / お題配布先様『ココロ』)


2003年10月11日(土) はがれん見たぞ
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