2005年10月13日(木)
ハロウィンスキンが作れそうもないので、せめてもと思い、サイトトップのデザインをハロウィン仕様にプチリニュしてみました。壁紙変えただけですけども(汗)本日の作業報告。D7修正途中。
テーブル多用のスキンだからソースが長くてね。修正し終わったけどソース完成には至らず……。
■拍手 返事
2005/10/13 16時>一回一回…
スキン利用報告のことでよろしいですか?FAQ(コチラ)に詳しい回答がありますのでご覧下さいませ。できたらスキンの関するご質問はSUPPORT BBSにお願いいたします(^^)
2005/10/13 16時>一回一回…
スキン利用報告のことでよろしいですか?FAQ(コチラ)に詳しい回答がありますのでご覧下さいませ。できたらスキンの関するご質問はSUPPORT BBSにお願いいたします(^^)
お題短文、短くまとめられるよう頑張りますって書いたけど、無理っす(おい)
短くまとめる努力は、今回の10題が終わってからにする(笑)
もういっそ1つごと長くなっていくっつうことにするから!(笑)
■ お題雑文
4.うさぎ
約束事一般にはルーズなくせに時間には神経質な君が、1時間も遅刻してきた。
おまけに、今まで一度だって見たことのないニット帽を目深に被って。
長い付き合いになるけれど、君が帽子を被ってる姿なんて、小学校の頃の体育の授業で仕方なく被っていた姿以来見た記憶がない。
真冬の寒風吹き荒ぶ中でも真夏の炎天下でも絶対被らない。昔、誕生日に冗談でウサ耳のついたニット帽をプレゼントしたら、1週間完全に口をきいてくれなかった。
どうしてと訊いても似合わないからだって答える。単に帽子を被るのがが嫌いなんだろうと納得して、帽子の話題はタブーにした。口をきいてくれなくなるのは正直いってこたえたから学習。
「どうしたの、そんなの被って」
「…………いいだろ別に。帽子ぐらい被ったって」
よくないよくない。嵐でも来たらどうするの。
「そんなに深く被ってたら前が見えなくて危ないよ」
「見えてる」
「目つき悪くなってるじゃないか。見にくいんでしょう、それ」
「うるさいな、お前は。いいだろうなんだって」
珍しく拗ねた口調で口を尖らせるから、あまりに物珍しくてついまじまじと顔を見つめたら、顔を顰めて余計に帽子を目深にしてしまった。それでは前が見えない。
危ないよ、と帽子を後ろに引き下げようとする僕の手から逃げるようにして足早に歩き出した君が、案の定視界の悪さに足元の石に蹴躓いた。転ばず踏みとどまって、悔しげな舌打ちまでする。
「ほら、だから危ないって云った」
体勢を整える前の君の背後から、するりと帽子を後ろにずらした。
「あっ」
ぴょこ。
「ん!?」
「おい、こら!余計なことするな!」
動揺した君の隙を見てもう一度帽子を引っ張る。
ぴょこ、ぴょこ。
ずれたニット帽の下から、次々と現れる、ぴょことうさぎみたいに元気に跳ねた髪。
「あー!寝癖!!」
「大声で云うな、バカ!!」
寝癖に跳ねた前髪を隠して前にぐいとずらせば、跳ねた後ろ髪がぴょこと飛び出た。
「なんだ、僕とおそろい!」
「嬉しくない!てかお前はもうちょっと恥ずかしいと思え!」
遅刻した理由。普段絶対かぶらないニット帽。ぴょっこりと跳ねた髪。動揺して上ずった声。恥ずかしさに真っ赤になった顔。怒ったような拗ねたようなへの字口。
どれもこれもが珍しくて、可笑しくて、でもなんだかそれが可愛くて。
「もっと似合う帽子を買いに行こうよ」
そう云って顔を覗き込んだ。返ってきたのはぼやきと文句と照れ隠しの肘鉄。
思いきり技をくらってめり込んだ腹を押さえて、めいっぱい笑った。
どうせだから今度もまたうさ耳の帽子を選んでやろうか。
もしかして、明日からまた口利いてくれなくなったりしてね。
(ココロの10題 / 4.帽子 / お題配布先様『ココロ』)
4.うさぎ
約束事一般にはルーズなくせに時間には神経質な君が、1時間も遅刻してきた。
おまけに、今まで一度だって見たことのないニット帽を目深に被って。
長い付き合いになるけれど、君が帽子を被ってる姿なんて、小学校の頃の体育の授業で仕方なく被っていた姿以来見た記憶がない。
真冬の寒風吹き荒ぶ中でも真夏の炎天下でも絶対被らない。昔、誕生日に冗談でウサ耳のついたニット帽をプレゼントしたら、1週間完全に口をきいてくれなかった。
どうしてと訊いても似合わないからだって答える。単に帽子を被るのがが嫌いなんだろうと納得して、帽子の話題はタブーにした。口をきいてくれなくなるのは正直いってこたえたから学習。
「どうしたの、そんなの被って」
「…………いいだろ別に。帽子ぐらい被ったって」
よくないよくない。嵐でも来たらどうするの。
「そんなに深く被ってたら前が見えなくて危ないよ」
「見えてる」
「目つき悪くなってるじゃないか。見にくいんでしょう、それ」
「うるさいな、お前は。いいだろうなんだって」
珍しく拗ねた口調で口を尖らせるから、あまりに物珍しくてついまじまじと顔を見つめたら、顔を顰めて余計に帽子を目深にしてしまった。それでは前が見えない。
危ないよ、と帽子を後ろに引き下げようとする僕の手から逃げるようにして足早に歩き出した君が、案の定視界の悪さに足元の石に蹴躓いた。転ばず踏みとどまって、悔しげな舌打ちまでする。
「ほら、だから危ないって云った」
体勢を整える前の君の背後から、するりと帽子を後ろにずらした。
「あっ」
ぴょこ。
「ん!?」
「おい、こら!余計なことするな!」
動揺した君の隙を見てもう一度帽子を引っ張る。
ぴょこ、ぴょこ。
ずれたニット帽の下から、次々と現れる、ぴょことうさぎみたいに元気に跳ねた髪。
「あー!寝癖!!」
「大声で云うな、バカ!!」
寝癖に跳ねた前髪を隠して前にぐいとずらせば、跳ねた後ろ髪がぴょこと飛び出た。
「なんだ、僕とおそろい!」
「嬉しくない!てかお前はもうちょっと恥ずかしいと思え!」
遅刻した理由。普段絶対かぶらないニット帽。ぴょっこりと跳ねた髪。動揺して上ずった声。恥ずかしさに真っ赤になった顔。怒ったような拗ねたようなへの字口。
どれもこれもが珍しくて、可笑しくて、でもなんだかそれが可愛くて。
「もっと似合う帽子を買いに行こうよ」
そう云って顔を覗き込んだ。返ってきたのはぼやきと文句と照れ隠しの肘鉄。
思いきり技をくらってめり込んだ腹を押さえて、めいっぱい笑った。
どうせだから今度もまたうさ耳の帽子を選んでやろうか。
もしかして、明日からまた口利いてくれなくなったりしてね。
(ココロの10題 / 4.帽子 / お題配布先様『ココロ』)
シリアス調が続いたのでくだけた話にしてみた。