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■ MAZE
心は、帰り道に必ず
自販機かコンビニで、何か買ってくれた。
自販機で、相手が選ぶ時に、
勝手にボタンを押し合ったり、
それを止めさせようとしたりして
ふざけたりなんかして。
コンビニだと
かごの中のエビマヨのおにぎりを、梅にすり替えたり。
飲みたくもないタフマンや
すり替えられた、梅おにぎりに文句言いながら
練習後に入るシャワーで
汗臭さのとれた心に
もたれかかりながら食べるのが好きだった。
1日の中で、ほんと僅かな時間だったけど
これをゆっくりと重ねることで
本物の恋人になれるような気がしていた。
焦りたくなかった。
死んだ空への想いを
わざと消してしまってるのではないか、と
いつも自分の心を疑っていて。
わざと消してはだめで。
そうしてしまうと
必ず、想いは、空に返ってしまう。
突き進みそうになるのをこらえていた。
心が突き進んでくるのを恐れていた。
それなのに
心が言った一言で
あたしは全部吐き出してしまった。
---------空のこと。全部。
日常で忘れていても
心といると、空を思い出す。
吐き出したあとの方が
それは強くなってしまった。
胸の奥をさらけ出したことで、
タガが外れてしまったのかもしれない。
心も、それは同じだったようで。
2人、一気に悲恋モード。
互いの幻を打ち消すかのような
求め合い。
果てしない求め合い。
戦ってるかのような。
でも、それは、今振り返ると
問題のすり替えに過ぎず。
1人で解決しなきゃならないのに
2人で乗り越えられるかのような錯覚。
好きなんだよ、心のこと。
けど
なんか違う。
どこからか、道を間違えてしまった。
2005年07月30日(土)
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