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過去のトラウマ日記
なぎさ



 MAZE

心は、帰り道に必ず

自販機かコンビニで、何か買ってくれた。




自販機で、相手が選ぶ時に、

勝手にボタンを押し合ったり、

それを止めさせようとしたりして

ふざけたりなんかして。



コンビニだと

かごの中のエビマヨのおにぎりを、梅にすり替えたり。




飲みたくもないタフマンや

すり替えられた、梅おにぎりに文句言いながら

練習後に入るシャワーで

汗臭さのとれた心に

もたれかかりながら食べるのが好きだった。




1日の中で、ほんと僅かな時間だったけど

これをゆっくりと重ねることで

本物の恋人になれるような気がしていた。



焦りたくなかった。






死んだ空への想いを

わざと消してしまってるのではないか、と

いつも自分の心を疑っていて。



わざと消してはだめで。


そうしてしまうと

必ず、想いは、空に返ってしまう。





突き進みそうになるのをこらえていた。

心が突き進んでくるのを恐れていた。









それなのに

心が言った一言で

あたしは全部吐き出してしまった。






---------空のこと。全部。










日常で忘れていても

心といると、空を思い出す。




吐き出したあとの方が

それは強くなってしまった。




胸の奥をさらけ出したことで、

タガが外れてしまったのかもしれない。






心も、それは同じだったようで。









2人、一気に悲恋モード。






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互いの幻を打ち消すかのような

求め合い。



果てしない求め合い。


戦ってるかのような。







でも、それは、今振り返ると

問題のすり替えに過ぎず。



1人で解決しなきゃならないのに

2人で乗り越えられるかのような錯覚。






好きなんだよ、心のこと。

けど

なんか違う。

どこからか、道を間違えてしまった。








2005年07月30日(土)
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