詩のような 世界
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2007年02月28日(水) |
It is love |
あの頃
君と僕は探し続けていたね
車に乗って、電車に揺られて
気分転換に、と理由をつけて
歩き回った
前後左右、瞬きするのも忘れて
きっとあるはずだ
出会えるはずだ、と
そんな歌を聴くことはとっくにやめていた
ねえ
見つけなければいけない、と焦ってしまうよね
少し欠けているくらいがちょうどいいんだよ
口では簡単に言えても
鼻で笑っている黒い影を無視できない
切なくも
たとえそいつを追放できたと錯覚しても
僕は少し経てば
また、暗い夜空にぽつんと取り残されるだろう
あれから、君と僕は別の道を選んだ
君はもう宝物にたどり着いたかな
僕を忘れて生きていく君を知ったら
少しは涙ぐんだりするかもしれないけれど
僕はずっと覚えている
覚えているよ
いつまでも残るようなものを探す旅に
終止符は打てない
君とのすてきな時間を感じてしまったから
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