ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年02月23日(日) 圧力

連日の冬晴れ。気温は低目だったがさほど寒さを感じなかった。

冬の陽射しの何とありがたいことだろうか。

強い寒波到来で今夜から明日の明け方にかけて雪が降るらしい。

けれども雪風は吹いておらず信じ難い空模様である。



今朝は圧力鍋で猪肉を煮た。山里のお客さんから頂いていたのだが

平日には煮ることが出来ず今日になってしまった。

皮が厚く身もぷりぷりしていて切るのに一苦労する。

お醤油、お酒、味噌、砂糖で味付けは完璧だったが

うっかり煮過ぎてしまって大失敗となってしまう。

圧力鍋だと15分で出来るのを30分も煮てしまったのだ。

夫が味見をしてくれたのだが一番美味しい皮の部分は煮溶けており

肉は柔らかさを通り越してぼろぼろになっていた。

残念でならなかったが食べられないことはないと夫が宥めてくれた。

圧力鍋は便利だが調理時間を間違うと大変なことになる。

山里には猟師さんが多いが猪肉は高価なのでそうそう頂けないだろう。

もったいないことをしたが「失敗は成功の基」と思うことにした。




お昼に巨大なお好み焼きを食べてからまた長いお昼寝であった。

桜の花がいっぱい咲いている夢を見た。もうすっかり春である。

例年なら三月中旬のことあとひと月もすれば桜の季節がやって来るだろう。


今日も目覚めたら四時である。そんな怠惰も愉快でならない。

不思議なことにお腹が減ってぐうぐうと鳴っていた。

寝ていても胃は活発に動いている証拠なのだろう。

夫が「だから太るんだぞ」と呆れ顔で笑っていた。


久しぶりに娘と肩を並べて夕食の支度をする。

夫は失敗作の猪肉でビールを飲み始めていた。

娘婿も好きなので「酒の肴」はもう作らなくても良い。

娘がシチューを作ってくれて何と美味しいことだろう。

私はご飯を入れて二杯も平らげてしまった。

ご飯にシチューを掛けるのではなくシチューにご飯を入れるのがお勧めだ。

ふっと弟の顔が浮かんだ。弟もシチューご飯が大好きだった。

母のいない夕食には二人でよくシチューを作ったことも懐かしい。

料理上手だった母のことなどもう恋しがりもしなかった頃だ。



夕食後、今朝の新聞を切り抜く。

「高新文芸」に久しぶりに短歌が入選していて嬉しかった。

毎週必ず投稿しているが入選確率は低く打ちのめされることが多い。

選者の先生は昔ながらの短歌を好み私の短歌が気に食わないのだろう。

「下手」と云ってしまえばそれまでだがとても厳しかった。

そこで諦めるような私ではなく「これでもか、これでもか」と

まるで挑むように投稿を続けている日々である。


実にもなれず花にもなれないがそれが私の「種」であった。


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