最高気温が18℃と3月中旬並みの暖かさとなった。
宿毛市の「楠山公園」では梅の花が見頃とのこと。
娘や孫達と出掛けたのはもう6年も前のことである。
今では一緒に出掛けることは全くなくなって懐かしい思い出となった。
今朝は夫とその話をしていて「もう無理だな」と云われた。
駐車場から梅園まで歩かなければならず私の足を気遣ってくれたのだろう。
「一度行ったからもういいよ」私はもうすっかり諦めている。
その上に老いも重なり出来ないことが増えるばかりのこの頃であった。
新鮮なものが遠ざかっていく。意欲も行動力も既に無きに等しい。
そのくせ「あたらしくなりたい」と願うのは大きな矛盾であった。
梅の花が匂う。私の心には梅園があるらしい。
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今朝は義父が体調不良。昨夜はやはり発熱していたそうだ。
風邪の症状はなくおそらく過度の疲労ではないかと思われる。
退院が早過ぎたのだろう。もうしばらく安静が必要だったのに違いない。
例の女性が夕方まで居てくれたそうでどれ程心強かったことか。
今日も来てくれるかもしれないと待っていたが姿が見えなかった。
午前中に整形外科に向かった。医師に相談に行ったのだが
両腕の腫れも発熱も専門外で成す術もなく帰って来る。
その後は居室でずっと寝ていたようだった。
気掛かりであったが声も掛けずに退社する。
後ろ髪を引かれるような複雑な気分であった。
工場は怒涛の忙しさであったが義父に無理をさせてはいけない。
同僚も一生懸命やってくれており有難くてならなかった。
明日は明日の風が吹くだろう。どうか穏やかな風であって欲しい。
4時に帰宅したら思いがけずに娘の車があった。
訊けば今日半日でもう退職になったのだそうだ。
本来なら明日までであったがする仕事がもうないらしい。
どんなにか居心地が悪かったことだろう。
逃げるように帰って来る姿が目に浮かび可哀想でならない。
わずか9ヶ月の間であったが慣れない仕事をよく頑張ったと思う。
「ご苦労さんやったね」と声を掛ければ「まあね」と微笑んでいた。
来月からまたハローワークだがしばらくはゆっくりと過ごして欲しい。
あやちゃんのこともあり母親が傍に居るのが一番に思えた。
卒業式、中学進学と今が最も大切な時期ではないだろうか。
夫からは決して口を挟むなと強く釘を刺されており
老婆心を抑え込みながらの日々となることだろう。
季節は春に向かっている。全てのことが「春」ならと願って止まない。
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