KeeP OuT!

2004年08月10日(火)

君 は い つ だ っ て 光 の よ う に 。

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男と女は互いに惹かれ合って
子孫を残し
息絶えてゆく。

それが最古から続くサイクル。

それが 当たり前 なのだ。


「僕らみたいなのは異端なのかねぇ」
「…はぁ?」

いきなり何を言い出すかと思えばコレ。
最近の潤は少しおかしい。
(…いや、いつもって言ったらいつもだけど)
話し掛けてもなんとなく上の空だし、口を開けばおかしなことばかり。

「べつにー…。キリト可愛いなぁ、なんて思って」
「ばっ、お前そんなこと言ってないじゃん」
「あー、ねぇ?」
「何なんだよ、お前。最近変だぞ」
「んー、べつにー」
「べつにー…って…オマエ、」
「んー…きりとー…」

読んでいた漫画をパタンと閉じて、急に抱き付いてくる潤。

「…1回抱き付くごとに1000円な」
「ぶはっ!なんですかソレ(笑)」

久しぶりに見た、久しぶりに聞いた潤の笑う顔と声。

「こうしてると落ち着く…」
「…」
「キリトっていい匂いするね」
「あ?」
「ううん、何でもない」
「あっそ」
「…もうちょっとこうしてていい?」
「勝手にしろよ」
「うん、勝手にする」

クスクスと笑った潤は、俺の肩口に頭を埋めた。
少し痛んだ髪の毛。
クセのある髪の毛。
俺とは違う、柑橘系の香り。

「…潤」
「なに?」
「…べつに」
「なんなんですかー(笑)」
「…耳かせ」
「ん?」
モゾモゾと動いて俺の口元まで耳を寄せる。
「いいか、1回しか言わないから心して聞け」
「はいはい(笑)」



「                               」


言葉を聞いた瞬間、固まって動かなくなる潤。
「…もうこれっきりだからな!」
「…き、りと、」
「何だよ!」
「…アナタも可愛いところあるよねー(笑)」
「うるっせえ!!」
「まぁまぁ」



どこかで間違えたのかもしれない。
本当は出会うべきじゃなかったのかもしれない。

それでも、今は。
この瞬間が。






「俺はオマエのこと好きになって後悔なんかしてねーからな!」



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君 は い つ だ っ て 光 の よ う に 、 
僕 の 未 来 を 明 る く 照 ら す 。








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夫婦。
上下どっちでもいいです。
Jさんが上でもKさんが上でも。
でも客観的に見たらKさんが下なのか…うーん

久しぶりにこういうの書いたら書き方忘れてた。

そしてJさんが柑橘系の何かを使っているってゆーのは適当。
Jさん=爽やか=柑橘系ってことで。
Jさん=爽やか、間違ってますか。




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