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■ アパート
仕事場が変わり、一人暮らしをはじめた。 ぼろいアパートの一階。 蹴ったら壊れそうなドアを開けて中に入ると 押し入れのふすまが少しだけ開いていた。
ふすまを開けて中を覗くと稲中の前野がいる。 仕方がないのでその日は一緒に眠った。
真夜中、暗がりの隅で何かが動いている。 怖くてぎゅっと目をつぶって 「それ」を見てしまわないようにしていた。
朝起きて辺りを見渡すが何もない。 ただの夢だったのかと安堵して 裏口から外に出ると 血だらけのソファが置いてあった。
私は気味が悪くなり、 大家にソファについて問いつめるが 大家はしらをきって何も知らないと言うばかりだ。 私はアパートを引き払い、荷物をまとめて家に帰った。
2003年08月06日(水)
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