先生と呼ぶ人はそれなりにいるけど、 師と呼ぶ人は3人。 いずれも鬼籍に入ってしまっているけど。
K先生。 学生時代に学んでいたことの分野で大先生。
その日も一緒に呑んでいて酔った勢いで、 失礼にも「弟子のひとりに」ってお願いしたら、
弟子はひとりもおらん。 「弟子」という言葉そのものが嫌いや。 「舎弟」は何人かおる。 君は、わしの最後の舎弟や。
嬉しかったなぁ…
学問的なことは意見の違うこともあったし、 偉そうに反論したことも多かったけど、 祇園のことは別(笑) たくさんのことを学ばせてもらった。
先生をよく知る人たちがびっくりするぐらい、 お伴した。
君に遺言や。 えぇか、丹前着て長火鉢の前に座るような遊びは、 やったらアカンぞ。
えっ! 先生、置屋で?
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