mortals note
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2005年06月28日(火) |
夢喰い 【イレギュラー】 あとがき |
みなさま、どうもこんばんは。 またしても開始から3ヶ月弱時間がかかりました。 どうもいけないですな、コンスタントに出来ていない。それが今後の課題かもしれません。 ということで、夢喰いシリーズの番外連載でした。
本編では、サブレギュラーの位置を占めている神田勝利については、 色々と書きたいことがあったので、今回はとてもいい機会だったと思います。 わたしは勝利をとても誠実な男だと思っています。 柔軟で朗らかで、遊ぶときは遊び、真剣に向き合うときは向き合う。 半分ファンタジーのように、色々な特殊な人間が出てくる作品の中で、 彼はそんな能力は全くといっていいほどない、「普通」の人間で。 彼が普通の枠を出ずにいるということは、周りの人間にとっても重要な意味があると思います。 どこか並外れた能力を持っている人間は、時折自分の位置を見失うことがある。 それでも、普通のラインにいて、普通の話ができて、生活を共に出来る人間がいるということは、自分の位置を確認するために必要なことではないかと感じます。 彼は重要なホームグラウンドの旗のようなものだと思ってます。 彼と最も近しい要と都佳沙とは、知らず知らずのうちに、彼が普通でいることに安堵している節は、ぜったいにある。
自分のキャラでこんなことをするのはまたおかしい話ですが(笑)、 弟にするなら、恋人にするなら、愛人にするなら、結婚するなら。 というカテゴリで分けたとき。 結婚のところにはいっつも勝利を持ってきます(笑)。 安定していてよい。 他の三つに関しては、今のところ左から要、雅、一馬となってます。 要は口煩いだろうけど、ちゃんと色々考えてくれそう。 雅もまあ、勝利の次に落ち着いてはいるのでしょうが、彼は自由人なので、 生活云々を考えるよりは楽しくいられたほうがよいと思ったり。 愛人に関しては、あの人は歪んでいるので、時折会うぐらいがいいのです(笑)。 ということで、勝利君がダンナポジションです(笑)。
と、横道に逸れましたね。 今回の連載に関しては、勝利と要と都佳沙と、今ではほのぼのな高校生トリオがまだ、よそよそしかった時代。 勝利と要とがしっかり友達になる過程を書きたいな、と思っていました。 本編ではちらほらと、「中学校の頃にいろいろあった」というのをほのめかしてきたので、それを形にしようと思っていました。 実のところ、書きたいことの輪郭はずっとあったのですが、根幹がなかなか定まらず、書き始めてからも、勝利の「夢」に関する部分はおぼろげのままで、案外しんどい思いをしましたが。 徐々にそのシーンに近づくたびに、霧が晴れてゆくような気がしました。 最終的には、一見ありふれたまとめ方に見えるかもしれませんが、 満足のいく情景が描けたと思います。 奇を衒わなくてもわたしの中でケリがついたような気がする。 最後のあたりは、全く持って青臭い青春なドタバタでした。 少し前の自分だったら恥ずかしくって書かなかったんじゃないかしら。 ああいうのも、アリだな、と思えるようになったのは、 わたしなりの収穫だと思います。 悔やむべくは、今現在進行中の連載よりもおおはばに若いはずのどこかの成瀬さんが、今現在よりも落ち着いたひとみたいになっちゃったことでしょうか。 本当にあなた、当時21ですか、と素で問い掛けたいです。 まぁ、あの人もすこしずつくだけてきたのよね、と思うようにしています。
感想などありましたら、教えていただけたら嬉しいです。 ようやく、ひとつのことにケリがついたような気がして、嬉しいです。
次は、「IE/047」の第参話目をやろうと思っております。 お付きあいありがとうございました。
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