遠雷

bluelotus【MAIL

備忘録
2004年09月29日(水)

ネットから離れていた1ヶ月のあいだ、いろいろありました。仕事もちょっと動きがあり、困ったような嬉しいようなという事態で、悩みはつきません。

Hの関係では、まずはHの友人たちの忍ぶ会がありました。私とはお葬式の前に一度会ったことがある程度の人か初対面の人ばかりでしたが、友人夫婦も一緒にいってくれたので、ひとり寂しく座っているということもなく非常に楽しい会でした。Hがいないことが不思議なくらい。楽しすぎてちょっと心が痛いくらいに。

他には、私の中では大きいことなのですが、Hが最期のときも身につけていたお守りを納めに行きました。そのお守りは、私が旅行に行った際に、丁度就職活動をしていたHのために買ってきたものでした。Hは、写真嫌いの私が珍しくあげた免許の更新の為に撮った証明写真をその中にしまい、ちょうど寅さんのように首からかけていました。

お守りとは言え肌身離さずつけていたものですしお棺の中に入れたいと思いましたが、式が行われた宗派の問題でそれは叶わず、結局中の写真のみ入れてお守りは私が持ち帰りました。49日が過ぎてから納めに行こうと思ってしばらく置いていたのですが、遠方と言うこともありなかなか行くことが叶わなかったところに近くに出張の機会が合ったので合わせて休みを取り、急遽行ってきました。

天気がよくとても暑い日でしたが、木立の中に納札所はあり、静かで涼しくて、なかなか立ち去れませんでした。中に納めたあと、何度、もう一度手にとってしまおうかと思いかけたでしょうか。もう一度手を触れたい、匂いを確かめたいと思いましたが、さすがに一度中に入れてしまったものを柵の中に手を差し入れて取り出すのは躊躇われましたので、勿論なにもしていません。そして納めた後に、Hが教義が一番納得出来たから別に信者じゃないけれど信者のつもりであると言っていた宗派のお寺にも寄り、お経をあげてもらいました。せめて、その教えが少しでもHに届いているといいのですが。

これで、すべてが終わった気がします。あとは、本当のお墓に納めるだけ、でしょうか。でも、それはもう私とは直接関係のない次元のはなしになっていますから、行けるだけお参りに行くだけのことです。寂しいですけれど。



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