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どこの痛みか
歯医者に行きました。 実はもう一年くらい前から穴の存在に気がついていたのですが、祖母の関係で何となく行きそびれ、それが終わったらHと会ったり、そのまま6月になだれこんでそれどころではなくなり、延ばし延ばしにしていました。さすがに痛みがでてきて薬でごまかしてはいたのですけれど、どうにも仕方が無いので休みの今日、やっと重い腰をあげて行ってきました。
歯医者に行きだすと休みが潰れますよね。でも、そんなにもう遊び歩くこともないでしょうし、この際丁度いいかもしれません。なにしろ細かいのがたくさんと、今痛いところの大物は神経まで到達していましたし、かなりな長期戦になりそうです。
Hは、歯磨き嫌いじゃないくせに歯磨きが上手でなく、さらにタバコも吸うのであまりきれいな歯ではなかったですね。
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今日は家族が留守だったので、歯医者から帰った後に直接家に入らず、しばらく庭の縁側に座っていました。Hは、3度我が家に来た事があります。親に彼の存在を話していなかったので、留守のときしか来ていないので、とても少ないのです。はじめて来たときは車を取りに寄っただけでしたから中に入らず、庭が見たいというので二人で縁側に座って少し話をしました。
天気のいい日でした。我が家の庭は田舎ですから結構ひろく、公園や庭というものが好きだったHは、とても喜んでいたものです。風がきもちよくて、緑がきれいな季節でした。あれは、初夏だったのでしょうか。「なんか変な感じ。この庭が、将来自分の家になるかもしれないんだよね」。Hはそんなことを言っていました(私はできれば婿養子が欲しい立場なので)。向かいの家の人の影が見えて焦っている私をよそに、木陰で見えないよとうれしそうにくっついてきていたことも、覚えています。
家庭と言うものに憧れていたH。 以前長く同棲していた人とその家族で少しそれを味わっていたようですが、もし、私と一緒になったなら、年老いてはいるけれどいたってまともな親と、土地付き庭付きな家を手に入れていた筈でした。あまり甲斐性があるとはいえない人でしたから、もし仕事がうまくいかなくても、私が働けば、家があるからなんとか食べて行けるだろうなんてことも考えていました(もちろん、こんなことはHには話していませんけれど)。
「なるかもしれない」は、叶いませんでした。叶えてあげたかったけれど。
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