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先日、一つ年をとりました。そのことに特に感慨はありません。 私の時間だけが動いてしまっているということです。 Hの時間が二度と動くことは無いということです。 あと、3ヶ月で一年目になるということ、ただそれだけのことです。 忙しくて忙しくて、息つく暇も無くただ終わってしまった誕生日でした。 正直なところ、もっと辛くて不安定になると思っていました。 何も無かったとは言いません。泣かなかったとも。 でも、自分の誕生日よりHの誕生日のときの方が辛かったのが意外でした。 それは、Hを置いていってしまうという不安よりも、Hを祝ってあげられなかったことへの悲しみの方が私にとって大きく、それはまだ私がHのことを単に自責の念を起こさせる過去の人とだけ捉えているのではなく、確かに去年のその日には一緒に過ごした大事な人であったと思えている証なのではないかと、勝手に思っています。 プレゼントなんていらなくて、ただ、一緒に年をとろうという約束を守ってほしかっただけなのに。 でも、私の力と、思いやりが足りなかったゆえの結果なのだから、そんな簡単で、あまりに重い約束を守ってもらえるような私ではなかったのだから、勝手ないい分でしかないのでしょう。
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