遠雷

bluelotus【MAIL

妄想
2005年07月23日(土)

最近多いのが、鼻の奥がつんとなる感覚。

辛いのでも、泣きたいのでもなく、一見彼とはなにも関係のない場所を見たりしたときに起こるのに、具体的に彼の何を思い出したり考えたりしているのではなく、でも彼のことであると私にはわかる。そんな感覚です。

電車の中から見た、まぶしいくらいの青い田園風景。なんてことのないテレビコマーシャル。ファッションビルに流れる、聞いたことのないはずの、お互いべつに好きでもなかった歌手の新曲。町行く人の後ろすがた。ガラスに映るレストランの中でゆらゆら揺れるキャンドルのひかり。

これらに何か連想したということでなく、それでもHのことを思う。最初のころの何を見ても思い出すというものでもないのです。

これが私の中で生きている彼との時間なのでしょうか。そうであるならば、思い出だけでなく彼との新しい日々を生きているということなのでしょうか。





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