遠雷

bluelotus【MAIL

境界
2005年10月27日(木)

既婚者の友人(G妻=F)と話していて、彼女も「自分が結婚するとは思わなかった、一生一人でやっていくものだと思っていたのに奇特な人がいたから」と。わたしも気軽に「わたしにもその奇特な人がいたのに、ほら、死んじゃったからさ」ぐらいのことを返そうとしたのに、一瞬躊躇ったあと、結局言えませんでした。

最近、Hのことを知っている人との会話に困るときがあります。必要ならばさらりと会話のなかにHのことを混ぜることもできるようにと心がけてきたのですが、それが変に卑屈になっていないだろうか、相手に気を使わせてしまうのではないだろうかと。全く触れないのもがんばってしまっているようで逆に痛々しく思われしないかと考えていたので、「わたし乗り越えましたので大丈夫です」風な会話ができるようにと気をつけていたのですけれど、どこまでが「さらりと触れた」なのかが分からなくなってしまいました。そして、言えないままに悶々として、もしかしたら余計相手に気を使わせてしまってはいないかと、更に悶々としてしまう。そんな悪循環なのです。

Hのことを思いっきり話す、たまにそういうことができればガス抜きができるかもしれませんが、そんな機会はなかなか無く(そして自らなんとなく避けてしまいますし)、結局はわたしのこころのなかで解決しなくてはいけないことであって、溢れてしまったものはこうして画面に向かうことで整理していく、それしかないのでしょう。



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