先日、職場の友達の家に初めて泊まりに行きました。 ああいう夫婦はいいよねと私たちの憧れであったG夫婦にどこか通じる雰囲気の夫婦で、おまけに部屋に行ってみたらなぜかインテリアも似ていました。そのときはかなりみんなで酔っぱらっていたのであまり深く考えていませんでしたけれど、翌朝目が覚めて、そしてまたこうして日が経つにつれ漠然と寂しさを感じています。ここにも(いろいろあったらしいです、それはわかっているのですが)二人でいられて幸せな人達がいる、と。 また今年もHの誕生日がやってきます。そしてわたし自身のも。その日に一緒にいるとかいないとかそういうことじゃなくて、ふたりで一緒に年を重ねて行ける幸せ。それが何よりのこと。今年もまたそのことをひしひしと感じ、もういないHとの決して狭められない、広がる一方の距離を思い知らされる一日を過ごす事でしょう。 ここまで書いていたら、友達からメールが来ました。妊娠したそうです。しばらくそのつもりはないと言っていたのですが、できたものは何はともあれおめでたい事です。もちろん嬉しいのです。でも泣きました。わたしが望んでも得られないものを次々と手にして行く彼女と、なにもできず休日の午後にこんな文章をパソコンに向かって書いている自分を比べてしまうのです。そんなことはしたくありません。でも、仕方がないと今だけ思っても、許されるでしょうか。勿論彼女にそんなことは言いませんし、言えません。 ほんの少し前までは、彼女には鬱になってしまったということを話してもいいかなと思っていたのですけれど、これで話せなくなりました。 メールでよかった。電話だったら、取り繕えなかったかもしれないですから。でも、次に会うときには心からおめでとうと言えるようになっているでしょう。
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