catch A wave
6+9hz
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2007年02月24日(土) ■ |
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ユメノマタユメ。 |
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意識的なのか、最早、習慣化されているのか、 愛しい人は片腕を広げて、ベッドに転がる。 あたしがその腕の中にすっぽりと、 収まるのを、待っているかのように。
ご主人様にジャレつく猫のように、 広げられた腕にジャレついてみた。
傍に居ることに安心したのか、 それとも睡眠欲の限界値なのか、 それは定かではないにしろ、 愛しい人は小さな鼾を立て始め、 暫くすると完全に眠りに落ちた。
「腕が痺れた・・・」
そう寝言のように呟くので腕から頭を外す。 あたしの心の声が聞こえたのか手が伸びてくる。 今度は手を繋いでから、再び眠りを貪る。
そんな姿が愛しくて、何度も、何度も、 眠る愛しい人の、こめかみに唇を寄せた。
ふいにマスターの台詞が頭を過ぎる。
人の温もりや愛情や安らぎに飢えてるのは、 あたしだけではないのかもしれないと、 横で眠るその人の顔を見ながらそう思った。
「彼は貴女に癒されたいんだよ」
前に聞いた知人の台詞が頭を過ぎる。
急に愛しさが込み上げてきて、 眠りから現実世界に引き戻したい衝動に駆られるが、 ぐっと堪えて唇を唇に寄せ、 横で眠る愛しい人をただただ眺めていた。
そんな風に、朝が来ないのを願う日もある。
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