catch A wave
6+9hz
MAIL
|
|
2007年02月28日(水) ■ |
|
一期一会の精神。 |
|
去年のちょうど今頃、知り合ったYくん。 そのYくんが今日を持って仕事を辞めました。
初めて知り合った時は、ただの可愛いボクちゃんで、 どっちかというと怖いもの知らずなおバカな子で、 こんな子と仲良くなる筈もないだろうと、 元々、年下嫌いのあたしはそう思っていたのだけれど、 妙になついてきて、少々困ったりもしたものだ。
けれどその半年後、あたしの肩にもたれかかり、 そのまま抱えていた心の重荷を下ろし、 肩を震わせて泣く姿を見たときに、 心にひっかかっていた何かが音を立てて外れた。
無性に守ってあげたかった。 壊れもののような、彼を。
だけど、ただの可愛いボクちゃんも、 1年も社会に揉まれれば、 良い意味で可愛さも抜け、 あたしが守ってあげなくてもいいくらいに、 とても良い瞳をするようになった。
そんな良い瞳でYくんは言った。
「1度しか言いませんからね?ちゃんと聞いて下さいよ? この1年で僕、成長したと思います。本当に。 色んなこと勉強になったし、色んな人とも知り合えました。 色んな人の良い面も悪い面も知ったし、 良い意味でも悪い意味でも狡賢くなったと思いますし、 沢山バカなこともやらかしてきました。 でも、1番大きな出来事は間違いなく、貴女に出逢えたことです。 貴女が居たから、貴女がいつも傍に居てくれたから、 どんな状況下においても、僕を決して否定したりしなかったから、 今の、この僕が在るんだと、心からそう思ってます。 本当に、本当に、どうもありがとう。」
凄く嬉しくて、だけどちょっと恥ずかしくて、 Yくんの言葉を笑って、茶化して、誤魔化した。
だけど、この言葉だけであたしは頑張っていける。 離れ離れになって疎遠になったとしても。 誰かにとって自分が意味のある存在で在れたから。
最高のプレゼントを貰った気分だ。
この1年で本当に成長したYくんの、 この先歩いていく道が、 幸福いっぱいであることを、 ひっそりと、だけど強く願うのです。
離れ離れになっても、ずっと、友達だよ。
|
|