2004年5月27日(木) 晴れ
松本清張原作の「砂の器」が少し前にTV放映された 千住明作曲の「宿命」がドラマの中を重厚に流れる 内容は何度か映画や他のドラマとして見ていたが・・・ 印象深い作品だ
この宿命をピアノ教師をしている友人が弾いてくれた 流れる感じと重厚な旋律が相まってうっとり聴き入った
映画のほうの宿命も楽譜の中にあるからと聴かせてくれた 両方の宿命を聴きながら久しぶりにピアノの世界を楽しませてもらった
この日は私たちの結婚記念日 外での夕食を約束していたので私が予約を入れた 私が以前2、3度行ったお店で夫は初めて・・・ お魚が美味しい
創作料理の店でお魚以外の料理も豊富 洒落た器と盛り付けで目を楽しませてくれる 夫は魚料理に眼がないほうなので楽しみにしている様子 あいにく私の予約が遅かったのでお座敷は空いていなくてカウンターになった
水槽に魚達が泳いでいる 注文を取りにきたお兄さんに「今日のお造りは何がお薦め?」と聞いてみる 「瀬付き鯵とかわはぎの薄造りがお薦めです」と言うのでまずそれを注文する
しばらくして運ばれてきた渋めの茶色の鉢の上を見るとまだ生きている鯵は身のない体を動かしている 以前だととても気持ちが悪くて見ていられなかっただろうが 目が綺麗だなとか身の部分は既にない頭の部分にきらきら輝いている皮目までも平気で見る事ができる 我ながらさすが○○回目の記念日だと苦笑する
席も若い頃だと向かい合ってお座敷もよかっただろうが・・・ 横顔だけのカウンターもなかなかいいなと思う
どんなに新しく綺麗でも鯵を食べられない私はかわはぎの薄造りに葱を包んで少し口に運ぶ 紅葉おろしとカボスが魚臭さを消してくれ美味しいと思った
夫はどの料理にも満足した様子 私もひさしぶりに美味しい料理を味わうことができた 二時間くらいお店にいて外に出た
夫が「いつも行くスナックがここから近いので一緒に行かないか」と誘ってくれた 既に少しだけのビールで酔っていた私 それにお店のママさんに挨拶するのも少し面倒くさい気がして・・断った じゃあ一緒に帰ろうと言う夫を笑って見送って私はタクシーでひとり帰宅した
宿命とまでは行かないかもしれないが結婚は運命だと思う たまたま出逢ったふたりが何年も何十年も同じ道を歩いていくのだから・・・
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