思い出の貝殻をお気に入りの小瓶に詰めたら・・・
耳に近づけてそっと・・振ってみてください
懐かしい音が聴こえて来ませんか!?
見えない君に届けたい / 風よ
風よ
その人が居るところへ
この歌を届けておくれ
木々が落とした美しい葉に
この文字を乗せて・・・
小鳥たちの残した優しい羽根に
この歌を乗せて・・・
風よ
その聡明な耳元で
そぉっと 歌っておくれ
その崇高な肩を
そぉっとほぐしておくれ
その人は
きっと驚いたように振り返るだろうね
そして
誰もいないことに気付いたら
不思議そうな顔で・・
いつまでもこの空を見上げるだろうね
風よ
今度吹いてくるときには
その人の優しい笑みを
きっと
運んで来ておくれ
待っているから わたし
いつまでも 待っているから・・・
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siki [MAIL]