思い出の貝殻をお気に入りの小瓶に詰めたら・・・ 耳に近づけてそっと・・振ってみてください
懐かしい音が聴こえて来ませんか!?
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夏の帳が降りようとしていた 夕凪に誘われて・・ 初めてこの場所に立った
あれから 秋は往き 冬が去り 春の陽射しの中で 満ち足りた愛の調べと 緩やかな時の流れに 酔いしれた日々
いま・・・夏は 三度目の空を描こうとしている
すべてを置き去りにしたまま わたしは 懐かしいこの場所に 戻ってきた
迎えてくれる人はもう居ない それは二度と開かない扉 忘れてなお愛しい扉
あの日のソネットが 密かに耳元を撫でる 優しく髪を揺らしている
あの日の私に・・そっと
ただいま・・・
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