書泉シランデの日記

書泉シランデ【MAIL

My追加

癖になるかも
2006年05月05日(金)

<ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン>、昨年から始まったGW中に有楽町国際フォーラムで開かれる音楽祭。フランスのどこやらの音楽祭を模したらしいけれど、なんだかねえ、この名称。フランス語知らないと覚えるだけでも一苦労。

昨年は「なに、これ」と思って全然手を出さなかったのだが、チケット価格は安いし、朝から晩までやっているし、なかなか評判がよかった。で、今度は私も手を出してみた。今年はオール・モーツァルトである。

今井信子さんのヴィオラが聞きたかったから、11時からの協奏交響曲K.364、ついでだからと1時からのホルン協奏曲。家族と行くつもりで2枚買っていたのに、男どもに逃げられ、昨晩になって音楽仲間のAさんを誘った。Aさんは今日の夕方のチケットを持っていたのだが、それを午前中から引っ張り出したのである。

結果からいうと、今井さんのヴィオラにはちょっと期待過剰だったかも。音がつまっているように感じたのは、ホールのせいだったのかしら。で、逆に全然期待していなかった、相方のパスキエ氏のヴァイオリンがいかにも室内楽って雰囲気で好感が持てた。

Aさんと2人で屋台のタコライスで昼ごはんのあと、2枚目のチケットを聞く。大体古楽のホルンなんてまともに聴いたことがない。たぶん今後も普通の値段のチケットを買うことはないだろう。ロングトーンはなんとも優しい音色でいいのだが、ちょっと早くなるとなかなか音が立たない。下手だ、といっちゃあいけないんだろう。古楽のホルンって難しいのね、といおう。なにしろピストンがないのだから、すべては演奏者の息と唇にかかっている。

何ヶ月も前にいい加減にチケットを買ったから演奏が始まるまで気付かなかったのだが、ディヴェルティメントK137を午前、午後連続して聴くことになった。午前はフランスの室内オケ、午後はドイツの古楽オケ。

こういう聞き比べをすると、私は断然ドイツのかっちりした演奏が好き。旧東ドイツ系のオケいいよ〜。フランスのは飛ばすところはどんどんテンポがあがって面白かったけれど、どこか雑な気がしたので。

たまにはこういうコンサートも悪くない。何より手軽で安いし、アマの演奏とはレベルが違う。だから珍しいものを聴いてみるきっかけにもなる。GWの楽しみになりそう。来年も1日くらいは来てしまうんだろうな。

それはともかく、今年は前売りの時点で完売したものが多かったらしい。プログラムを張り出した板の前でお婆さんががっかりしていた。普段コンサートに来ない人にも手に入るようなチケットの売り方ってないのかしらと思わないではいられない。さりとて、じゃあ、お前のを譲れ、といわれても困るのだけど。



BACK   NEXT
目次ページ