最近どうもろくな本が読めません。仕事がらみばっかりだぁ!なんてつまらないんでしょう! で、今日、喫茶店でそこにおいてあった日野原重明『生き方上手』なんかを読んでしまいました。 この本の広告を電車内で見るたびに、「そりゃあ、あんたは生き方上手だろうよ」と毒づいていたものですが、先日会った方 ― 地域で長くボランティア活動をしてきた方ですが、その人がこの本に言及して絶賛しておられたので、ふ〜ん、と頭の隅にひっかかっていたのです。 行間がひどく広いので、コーヒー一杯もあればすぐに読み終えられます。ありがたいお話が満載でした。生身の日野原氏に接すれば、またご本人から受ける印象もありましょうが、本だけだと、まるっきり自分語りのご教訓講話集です。校長先生のお話が嫌いだった私にはちょっと辛いものがありました。校長先生よりもえらいのに、文面ではえらぶらないだけマシといえば、マシですが。 自分自身の歩んで来た道を日野原氏のような眼差しで振り返れば、確かに元気もでるだろうし、そうして、次のきれいな目標と実践を気持ちの上だけでも心がければ、気分のいい生き方ができるでしょう。積極的な自己肯定を大前提にしたささやかな反省と明日への意欲。そういう意味では地域ボランティアのリーダーさんには励ましとなる一冊なんだということでしょうか。(アア、コンナ意地悪イッチャイケナイ。) 長生きの秘訣は「過ぎ去った日々はみな美しい」と思えることなのかも。 自分の生き方を人に教えられるって、いろんな意味でちょっとスゴクナイ?と若い女の子のような尻上がりイントネーションで言いたくなりました。私もまだまだ若い、若い。
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