サッカーの中田英寿が引退なんだそうだ。 私はそもそも中田に関心を持ったことはないから、どうでもいいんだけれど、まだ29歳なんだってね。 フランスのジダンや、ポルトガルのフィーゴ、ドイツのレーマンなんかを見た後で、29歳の彼が最初からそういうつもりでのワールドカップだったのだと知ると、ああ、それならあんなもんかも、と納得できたりもする。もちろん私の1人よがりは百も承知ですが。 ともかく、ワールドカップは面白い。オリンピックとは全然違う。 運動音痴の私が毎晩最初の試合だけは見ようと思って、そうしてきた程度に面白い。あそこに出ている選手たちが今更何に対してハングリーになるのかよくはわからないけれど(だってみんなもう十分お金持ちでしょう)、シャカリキになってボールを追いかけてくれるから、やっぱり何かに対してハングリーなんだろう。交代を余儀なくされて涙を見せたりするものねえ。かと思うと、交代したほうがよくても頑張り続けるから、「おいおい、足は商売道具だろ」と画面ごしに声をかけたくなったりもする。 クールなことがかっこいいのか、泥臭いのがかっこいいのか ― 私のような年になると、人が正直でいることのムズカシさを痛感するから、やっぱり泥臭く根性むき出しのガッツが見ていて気持ちいい。夜更かしの甲斐があるってもんだ。
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