ありさかニキ
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2004年12月26日(日) めりくりマジック。


「メリークリスマス☆」
…いまさらですか?
かといって「今年もお世話になりました」はすこし早いですね。
「残暑お見舞いもうしあげます」
すでに何語をしゃべっているのかよくわからなくなってきました。どうもはじめまして。アナタの心のはみがきマン、たとえ100年を経ても歯と思い出は白く強く美しくありたいですね、有坂あさぎです(誰。



別に友達(女)と12月25日という日をふたりきりで過ごしたことについては何の後悔も未練もありませんが、今年のクリスマスのキャッチコピーは「くりすちゃんでもない一般日本人にとって12月15日と11月25日との間に一体何の差異がありますか」だったのですが、年に一度の祝日でもないのにみんなが浮かれる唯一の日ということもあってか、やっぱりただの25日らしからぬマジックが起こりました。
ちょっとダメ女の幸運小説のような感じでした(笑)

相も変わらず今日も明日も明後日もバイトバイトで、何かというとまた時間がナイって話なのですけど、簡潔に言うと昨日の夜中、12月25日ももう終わろうかという23時くらい。


ひとりの男性と出逢いました。


池袋で友達とハイテンションに語り合っていたわたしですが、帰り際にまっこから雑誌買って来てと言われていたのを思い出して駅構内をさまよい歩き、けど駅のコンビニの中にはなくて西口から出てサンクスまで歩き、目的のモノを買い当てたらなんとなくそんな気分になってしまって、西口から歩いて帰ろうと思ったんですね。
ハイ。えー、都会の夜はそれはもうイロイロ寒いわけなんですが、ていうかこんな非常識な(非常識と友達に言われる)時間に非常識なマチを若い女がひとりで歩いて帰るというわりと非常識な行為をわたしはぶっちゃけよくするんですが、そういえば池袋からカナメ町通りを歩いて帰ろうとするとわたしは決まって何かしらのコトに遭遇している気がします。今気付いたけど。
寒い寒い寒いとはいうけど実際コートの前をしめてマフラーと手袋とあったかいティーでも買えば、それはちょうど熟してくさりかけた脳にクールな刺激を与えて思考しやすい適度な温度まで下げてくれるちょうどいい冷えピタの役割をしてくれて。
…何かというと冬の夜ひとりで歩くとイロイロなことを冷静に考えられるからすきなのですよ。たとえばそれは10代最後のクリスマスをわたしは一体どんなふうに過ごしたんだっていう反省とか、そもそもそうなる原因になったあーさの事とか、そういえば最近よく美化されて思い出す高校の時すきだった人の事とか、あと小説のこととかをイロイロ。ね。いろいろ考えながら歩いていくのがスキなのです。
それで昨日もそんな感じで歩いていて。
歩いていたら。

「聞いてくれんかー。わし昨日カノジョにふられてもうたんじゃ〜」

広島出身の24歳にイキナリ後ろから話しかけられました(笑)
ナンパ?…ナンパか。ナンパだよね。でもAVスカウトでなくホストでもない純粋なナンパはこれまでちょこちょこありましたが下心ミエミエのそんなどのナンパともすこし種類が違うように見えちゃうあたりがメリクリマジック。
とにかくハジメからいきなりおもしろい人だったし。方言だったし。カナメ町のあたりで逢ったっていうのに家が同じ小竹向原でめちゃ近くて、同じ方向だったからそのまま話しながら一緒に帰るみたいになって。

なんていうか。
なんていうかなんていうかなんていうか。

『わたし別にぶっちゃけもうオトコとかそんなんいらないし』
『ひとりの方が気楽だし小説いっぱい書けるし、そんなアセんなくても自分のペースで徐々に徐々にキレイになってけばいいんだし。むしろへんに男友達とかいると気ぃはっちゃってダメだし』
『あーさのことはそりゃスキはスキだったんだけど、最後の最後でダメさに気付いたって言うか、あれはないよなーみたいな感じだったし。キズついてはいるけどそこまで重症でもナイっていうか。あんな被害妄想なやつだとは思わなかったね〜』
『ビバひとり!ひとりバンザイ!バイトいっぱいできるし友達といっぱい飲めるし遊べるし、これほど楽しくてラクなことってないよね!!!』




いやいやいや。


いろいろ言ったけどやっぱりわたしもすごい淋しかったんだよね。
だって冷静に考えてクリスマスですよ。恋人たちの一大イベントですよ。友達がカノジョに贈るティファニーの指輪を一緒に見に行って「いーなー」って思わずためいきつくことほど女としてナサケナイことってナイですよ。
あーさの事だって最後のことでイロイロ言ったけど、でもそれを差し引いてもわたしやっぱり彼のことすごい大好きだったんだもん。キズついてないって言えるのはただ単にふられたキズを直視したことがないだけで、痛くないのは痛みを感じる神経を意図的に押さえつけているからで。
もしあのとき何も言ってなかったら…わたしが告白なんてしなかったら、きっとサークルのみんなと一緒に…あーさも含めた2年のみんなでクリスマスは過ごすつもりだったのに。あーさと一緒にいられるハズだったのに。
こんな寒い日にひとりで帰ることもなかったのに。


って。


強がってはいるけどわたしだって本当は誰かと一緒にいたかったですよ。



そんな日の最後の最後の最後の最後で、こんな小さな出逢いのキセキ。
長い長い一本道をふたりで並んで帰りながら。



「あんなにスキだったのになあ…」
「あんなにスキだったのにねえ…」



フラれた女とフラれた男と。






いやいや。淋しかったけど、なんか変に救われたクリスマスでした。



ちなみにそんなクリスマスの最後30分を一緒に過ごした彼とはメアドを交換してそのあと普通に別れました。アリエナイくらい寒かったし、わたしは次の日バイトだし、何より前の日もバイトと、プラスでいろいろあって全然寝てなかったからすごい眠くてね。
彼の方は一緒に飲みたかったみたいだけど、それはまあ…ね。
ていうか初対面でイキナリ会った人を無条件に信用しすぎっていい加減親にも友達にも怒られスギていたんでその辺はすこし警戒してみました。

けどもし31日に弟とおばーちゃんちに帰らないことになったら一緒にカウントダウンしようって約束しました(警戒無意味、笑)
なんせ家が近いからね。



そんな感じです。




そういえば小説ページの改革中。しばらくはヘンな感じになってますが。
新しくショートショートのコーナーをつけてみました。いえ、あれくらいの長さのことをわたしてきにはショートショートと呼ぶんです(笑)
新作かとみせかけて「木曜日も〜」は思い切りいつかのニキで書いた駄文ですのでもしかしたら目に新しくナイ方もいるかとは思いますが、そこはそれで。





ではでは、バイトに行ってきますね〜(へろへろ〜


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