The starry sky
DiaryINDEX|past|will
とってもケチな私の同期の男、Y。 Yのケチさと言ったら・・・飲み会にお弁当箱をもってきて 残り物を詰めて帰る、という荒技を平然とやってのけるほど。 そんなんだから、20年以上女っ気ゼロな日々。 ですが、そんな彼にもついに初めての彼女が出来たんです。 Yが惚れて口説いた部活の後輩。 世の中には心の広い女性がいるものです。 でも、問題はその後。11月は彼女の誕生日。 他の部員は「何あげたの??」と興味津々に聞くと・・・
「教科書だよ」
「・・・・は?教科書?授業の?」
彼は涼しい顔で「授業の教科書をあげた」と言います。
「何かおかしいの?」
「おかしいよ!馬鹿!!」
みんな一斉に「それはあり得ない!!」と彼をさんざん非難。
あんまりにも一斉に責め立てたので、Yはさすがに苦い顔。
そうね、22年間女っ気ゼロで生きてきて
しかも兄弟は兄だけだし、きっと女の子をあんまり分かってなかったのかもね・・・
ちょっと言い過ぎたわ、ごめんね
私たちもちょっと反省
でも。このあと更に驚愕の事実が発覚します。
その場にいた全員が凍り付いた瞬間でした。
「私、それなら手作りの料理とか、漫画をもらった方がまだマシ・・・」
付き合い始めって、本当に手探り状態。
「これやると嫌われるかな?」とか、気を遣ってばかり。
それが初めての彼氏なら尚更かな。
彼女にとって、初めて彼氏がY。
・・・て、いくらなんんでも、ここはキレてもいいところだと思います・・・
誕生日後の今も、Yの傍らにいつも寄り添う彼女の姿が涙を誘います。
|