ことばとこたまてばこ
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2008年04月18日(金) 07/12/20

おれの冬季節の最上のお楽しみ。灯油残り僅かなストーブでちろちろとあっためたあっついお湯に奄美産黒砂糖ひとかけらぽぽいの芋焼酎注ぎ。それとストーブで焼いて焦げ目のついた干し芋を、舐めてんのか噛んでんのかわからぬくらいにちびりちびり、かむかむかむ。そしてクッ、と一息に焼酎。黒砂糖の甘味がしゃっとよぎる芋焼酎に干し芋の香ばしい味わい。ひとつぶの涙がぽんところりこぼれるほどにしあわせ。オトナってほんとにいいもんですねえーってもうすでにうつろな目つきで、どてらをはおりながらぴゅうぴゅうと寒いベランダに立ち「お星様、乾杯致しなされまするか?お月様、ささっ、ぐいっと一杯。思えばほんとに遠くへ来たもんだ。ああ、中島らもに会いたかったなあー。あだだ、脳が震えとる。ぐるる、右手の小指が勝手に震える。おもろ。ああ、なめたけを頭にかぶって真っ赤な茹でタコを抱えるセルフポートレートそろそろいい加減撮らなくてはなあー」ってとりとめもなく世迷い言を嘯くのがこれまたとても、いい。 あなたも酔いどれて、軽くこの現つの異邦人となって、同じ月夜の下でお会いしましょう。


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