future is known...ミツ

 

 

何もかも愛そう - 2004年11月30日(火)

あたしと彼氏は23歳と31歳。

初めまして。
自己紹介です。

学生時代に某所で出会い、今年で付き合って5年目です。
一時、別れた期間もあったけど
フツーに恋人同士。
言い合いもするし、嫉妬も、思わせぶりも
本当に普通の関係。

あたしは今年、大学を卒業して
平日は仕事をしている。
彼は今年、会社を辞めて
自分のペースで仕事をしている。
若い頃から技術職なので、周りの信頼も厚く?
まぁまぁ食べていけてる状態です。

今年の初め、彼は脳溢血を起して
入院をした。
体に管がたくさんひかれ、
人間の機能はいくつも働かなくなってた。
赤血球の数が多すぎる。
あたしに病気のことはそれ以外話してくれない。

だけど、
体調が悪くなるたびに

「もう、そんなに長くない」
「ミツの将来を縛りたくない。別れよう。」

そういうことを度々口にするようになった。
だから、病気は重いと感じていた。

____________


あたしは何となく覚悟はしていた。
電話先で泣いて、生をせがむ彼。

ミツの命をちょうだいよ。
ちょうだいよ。

声にならない叫びのような
細い嘆きが何度も何度も聞こえてくる。

ちょうだい。
命をちょうだい。

彼もきっと覚悟はしていた。
ただ、現実に数字に出された余命が
あまりにも少ないし
状態は良くなっていると信じていたから
その反動はとても大きかったのだろう。

うん。うん。
頑張ってる。
頑張ってるの知ってるから、急がないで。

堪えきれない衝動をどうやって抑えて良いのかわからない。
成す術がないというのはこのことだろう。

健常者のくせに。

彼があたしに言った初めてのhelpだった。
そして、あたしを初めて恨んだ言葉だろう。

ごめんね。ミツは悪くない。
だけど、本音を言える人はミツしかいない。
ごめんね。ごめんね。

ううん。平気だよ。
もっと言っていいよ。あたしは嫌いにならない。
だって、あたしは大好きだから。
変わらず好きだよ。






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二人で何か残せること。
頑張りましょう。


言った後から…
父親らしいこと出来ないから、作らない方が良いかなとも言った。
ミツに一人で育てられるかな?
心配をしてくれた。

そういうときの、女は強いんだよ。
好きな人の子供なら、自分の命を投げ打ってでも守るよ。
だから、作ろう!?
あたしは欲しい!!

うん。ありがとう。

おやすみ。
二人で電話を切った。
泣いて枕が湿ってる。
これからのあたしたち。希望で溢れている。




...




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