虚ろなる備忘録

3:理不尽な世界; 5:訪れるかな平穏; 7:すべてが虚ろになる;

2017年02月19日(日) 着たい服が着れないなんて。

服が入らないなんて悩むことはなかった。

−1:43

 あれ?追加しようと思った薬って飲んだっけ?飲んでないっけ?わからなくなってしまった。確認しようにも元の数がそもそもわからない。仕方ないので飲んでおこう。偶には多めに飲んでも悪いことはない。よく眠れた方が今は良い。確か1時くらいに、薬を追加しとこーって思って、そうしたかどうかはわからないが、ヒンズースクワット30回と、トゥーレイズを150回ずつやって青汁を飲み、記録をつけたら、薬のことをさっぱり忘却してしまったのだった。ヒンズースクワットは30回目に近づくとほんとにキツくて、30回以上やったことがない。でも、そろそろ増やしていきたいから明日からは1回でも多くやることにしようかねぇ。青汁は試しに飲んでるだけだが、お通じに効いてる感がちょっとあるし、食事で摂れない栄養素を豊富に摂取出来るのが利点だねぇ。

 そう、スキニーデニムやレギパンを履くとムチムチで、浮腫んでくる頃になると、脹脛の辺りは痛みすら覚える。流行りのガウチョパンツが大好きという訳じゃない。ただ単にスキニーは入らないんだ。細めのデニムが好きだ。EMODAのデニムが可愛くて、ずっと眺めてはいつか買おうと思いつつ店内に出入りしていた。そんなことを続けていたら、あろうことか店員にデニムの試着をダイレクトに勧められ、断るのが苦手な僕はあれよあれよという間もなくフィッティングルームに通されてしまった。最も大きいMサイズからの試着。履いてみると……、聞いていた通り、確かにストレッチ性が高くては履き心地は良さそうだ。浮腫んでも痛くならないかもしれないし、これならお値段も悪くない。だがしかし。だがしかしだな、ファスナーがちょっと、ほんのちょっと、アレなんだ。最悪だ。まだ誰にもこの姿を見られていないが、ひとり赤面していたと思う。店員さんとご対面、したくない。ここから綺麗さっぱり消滅してしまいたい。漆黒の法典よ、僕を消してくれ。

 急いでガウチョパンツを履き直す。うわぁ、楽だなぁ、ガウチョ。締めつけ感がある洋服は好きだったけど、履けない躰になってしまったんだなぁ、嗚呼、恥ずかしい。1ヶ月で3kgの減量に成功したけど、3kgじゃダメだなぁ。脚中心のスクワットだけでもダメだなぁ。っつーか、ここから出たくないなぁ。どんな顔をして出れば良いのかわからない。こんな体験は初めてだ。穴があったら這入りたい。這入ったら店の外まで掘って店員に会うことなく帰りたい。「お客様、如何ですか?」唐突に聞こえてくる売り子の声。仕方がない、普通に出るしかない。フィッティングルームを出る。「如何でしたか」と2度目の声を聞く。僕は「ダイエットしてからまた来ます」と潔く宣言してデニムを返し、平静を装って店内からそそくさと出た。中の人は今にも泣きそうな心持ち。

 昨日そんな経験をしたもんだから、筋トレも勢いを増すかと思いきや、うつ状態が酷いのも相変わらずで昼間は死んだも同然の状態。夕暮れを過ぎると少しずつ頭も回ってきてくれるが、その頃には雨や雪が降り、ランニングも出来ない。ポテトサラダを作ったりと、いつもより一品多く作って少し躰を動かす時間を増やすぐらいなもんで。結局、憧れのEMODAのデニムは今は無理であることが判明。衝撃の事実は、いや、予想はしていたからそれほど衝撃的ではない筈なのに、いざとなるとやはりショックは凄まじい。

 これは、ダイエットを継続しよう。それしかあるまい。アルコールは浮腫を加速させるから、3月中旬までは完全におあずけだな。3月は結婚式に招待されているから、その日だけはさすがに飲むと思うんだよねぇ。その日までに大分痩せておかないとねぇ……!


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