手術翌日 夫受難 - 1987年03月03日(火) 手術の翌日、私の舌は口の中いっぱいに腫れていた。 痛みは痛み止めを飲むことでなんとか抑えてはいたが、その舌の腫れは自分でも驚いたが、夫にとっても驚きの腫れ方だったようだ。 「おい、大丈夫か?」 大丈夫かと言われても、腫れと痛みで、話すこともままならない。 前日の手術は仕事を休んで付き添ってくれた夫だが、この日は仕事に出かけなければならない日だった。 けれど、夫は仕事を夕方まで休んだ。(その日は当直勤務の日だったのだ。) そして9時になるとTD病院に電話をかけ、私の舌が異常に腫れあがっている状況を説明した。 すると担当のH先生がいらして「心配ならばおいでください。」という。 夫と私は、疲れた身体でTD病院へ向かった。 H先生は私の舌を診察すると 「ああ、出血が中で溜まってしまったんですね、痛いですががまんしてくださいよ。」といって 私の舌を押した。 痛かった! H先生に推されて、舌の中で溜まっていたドス黒い血が縫合した部分からにじみ出した。 舌の腫れは、いくらかおさまった。 「心配、いりませんよ。」 家に帰って、少しまどろんだ。 枕元に出勤の準備を整えた夫が立った。 「いってらっしゃい。」 「悪いんだけど、靴下をはかせてくれないか。」 「????」 痛みと疲れで眠っている私に、靴下をはかせてくれなんて、なんておかしなことをいうんだろう? そう思いながら、夢うつつで夫に靴下をはかせて、見送った。 まさか、その時、病院の付き添いと、看病疲れで、ふだんから腰痛持ちの夫がぎっくり腰になりかけていたとは、私は思いもしなかった。 その夜、夫は職場で動けなくなった。。。 ...
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