人生最悪の時 - 1987年03月04日(水) 病院の付き添いや看病の疲れから、職場でひどいぎっくり腰になってしまった夫。 職場から、実弟にかつがれて家に帰ってきた。 なんとか寝室まで這い上がったものの、激しい痛みでそのまま寝たきり状態になってしまった。 トイレにも行けなくなった夫を、手術3日目の、食事もろくろく摂っていない私が一晩看病することになった。 「おい、トイレに行きたい。」 夜中、そう声をかけられるが、強い痛み止めのためかなかなか目をあけることもできない。 何度も声をかけられ、やっと目を覚まし、夫をトイレに連れたていこうとするが、夫はびくとも動けない。 しかたなくペットボトルを溲瓶代わりに差し出す。 夫も情けない思いをしただろうが、私も肉体的、精神的に辛い晩だった。 翌日から整体の先生に往診してもらい、夫はなんとか伝い歩きはできるようになった。 けれど職場復帰はとてもできそうになかった。 結婚3ヶ月め、ぎっくり腰の夫と舌の腫瘍の切除手術のため体力の弱っている妻とで枕を並べてただ寝ていることしかできなかった一週間、人生の中で一番辛い時期だった。 姑とはうまくいっていなかったが、この時期だけは、本当に世話になったと感謝している。 ...
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