綿霧岩
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「き」はどこにいるのでしょう?
「き」はかくれんぼが好きなのです。 少し探せば、私たちの近くの暗い所に隠れています。 大きな声で呼んでも、自分から出てきます。 楽し気に、はずむようにして、寄ってきます。
そんなかわいらしい子供のような面を持つ「き」ですが、 「き」は感情表現がはげしいことでも有名です。 さらに、その気分はくるくると変わります。 ニコニコしていたと思えば、激しく泣き出したり、頭から火が噴き出るほど怒ったり、急に何もかもがおしまいのように落ち込んだと思ったら、すべての意味をはぎ取るように笑ったり。
「き」から始まる言葉は 「きず」「きく」「ききみみ」「きるてぃんぐ」「きぐるみ」「きもち」「きむち」「きんだん」「きつね」「きんかん」 などでしょうか。
「き」はいつも暇なので、遊んでいるのです。 子供みたいな「き」は、実はこの世界の歴史と共に何千万年も生き続けている存在です。 世界に生まれるあらゆる感情を「き」は何度も経験し、翻弄され、吟味してきました。
今ではその感情たちは「き」の遊び道具です。
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