ひよ子の日記
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2004年12月17日(金) |
またまた進化しすぎた脳ネタ/ロボトミー |
またまた進化しすぎた脳ネタですが。本書の中に「戦争があると脳科学が進歩する」という行がある。それは何故かというと、いくつもの戦争を経て兵器の技術が進み、ものすごく鋭利でスピードの速い弾丸が発射出来るようになって、脳に弾が直撃しても死なないケースが増えたから。弾が直撃した一部分だけは破損するけれど、それ以外の場所を傷つけることはなく、脳の弾丸が致命傷にならないことがある。そういう人たちを病院で治療する過程で、病状・症状を研究することで脳科学が進歩したらしい。 それを読んでいて思い出したのがロボトミーだった。なんで結びついたのかというと、多分、戦場で致命傷にならない傷を負った人が「犠牲」になって進歩したと感じたからかな。ロボトミーの大きな犠牲があって、大きく進歩した時代が昔はあった。頭のことは開いてみないと分からないけれど、精神外科が否定された後は実験的に、というか大きな副作用や疑問が残る治療法の為に、頭を開くわけにはいかなくなったわけですよね。進歩に犠牲が伴うんだなぁと思ったから、ロボトミーのことを思い出したんだろうなという話。(少しの犠牲は仕方がないと思ったり、犠牲が進歩に貢献してきた事実を賞賛しているわけではありませんよー) ロボトミーは今から約70年前に行われた前頭葉 を脳のその他の部分から切り離す手術 で、創始者の神経科 医エガス・モニス は1949年 にノーベル生理学・医学賞を受賞している。 今から150年前、鉄道工事中の爆発事故によって3cmの鉄の棒が、フィネアス・ゲイジというアメリカ人の頭蓋骨を突き抜けた。突き抜けた脳の場所は前頭葉。事故前はまじめで周囲に尊敬される人であったのに、事故後はだらしなく、軽薄で、キレやすくなって、まるで人が変わったようになった。この事故以来前頭葉は心や性格、意識を司る部分ではないかと言われ始めたらしい。 150年前からそうじゃないかと言われはじめ、70年前にはその部分を切り取る治療法を特に鬱病患者に対して行うことが流行した。何年までロボトミーが行われていたかが分からないけれど、それにしてもまだまだ最近の話だなぁ。現在はかつての医者がそんな非人道的で不確定な荒治療を施していたなんて信じられないって思う。でもその時には、仕組みが分からなくても、最良の治療法だと信じて行われていたはずで、もしかするとあと数十年したら、「数十年前にはこんな信じられない薬を飲んでいた」とか「今なら治療できるこの病気で、当時は多くの人が亡くなっていた」 などと驚いたりするんだろうなーと思った。色んなことがまだまだ分からないけど、分からないまま人間は生きてきて、分からないことを一生懸命分かろうとしながらも、分からないことをたくさん抱えてこれからも生きていく。 分からないまま生きられるんだなぁ。(動物は分かってないもんね)
*力尽きる 終章 (舞台上 ピンスポが中央を照らしている) 仕事から帰宅後、ちょこちょこスキンをいじくりまわしていましたが力尽きたため、今日はこれにて終了。 (緞帳降りる間 おねいが愚痴をこぼしているのが丸見え) あー。はらへった。まだご飯も食べてないしぃ。今まで記事にした本や映画や漫画を左側にピックアップしようと思ったんだけど、面倒臭い感じ。地道にちまちま?!そんなのあたしに似合わないっつぅの。大体なんでさー‥ちょっと何すんのよ、アンタ! (緞帳おりる寸前 おねい舞台下手に引きずられてゆく) いたいわねっ。自分で歩くわよ!!この、チョビヒゲ!!そもそもあたしはこんな芝居に出たくなかったのにさ、アンタがどうしてもっつぅから出てやったんじゃない!じゃなかったら誰が好き好んでチョビヒゲが演出する芝居にでるかっつーの! (おねいの声 フェードアウト) (場内が静まり返る中 降りた緞帳にピンスポが当たっている) (5秒ほどでピンスポが消え、場内が明るくなる) 了
ひよ子
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