恋心
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2005年07月20日(水) 2002年7月20日は土曜日だった

あなたと初めての逢瀬は、ちょうど三年前。

私はあなたの顔も知らずに、飛行機に乗って逢いに行った。

名前も知らない。

住所も知らない。

知っていたのは、あなたという人だけ。

それだけで、充分だった。

名前なんか、記号みたいなものだよって、あなたは言う。

あの頃の私も、そう思っていた。

だから、逢いに行った。

だけど、三年経った今は、さすがに不安になるよ。

もしも、あなたが、突然消えてしまったら、私は探すこともできないんだから。

何よりも、私たち二人の関係性に、不安をもってしまう。

だから、信じているしかない。

あなたに出会えたという意味を。

あなたに出会えたのは、偶然じゃなくて、必然だったと。

そのことの意味を。

とりあえず、九月のチケット、買いに行きますね。

お別れするのは、いつだってできるんだから。

簡単に別れられてしまう。

ただ、携帯を捨てればいいんだから。

ただ、連絡をとらないように我慢すればいいんだから。

だけど、そんな簡単なことが、できなくて・・



何度も何度も、あなたに名前を聞いた。

何度も何度も、そのことで言い争って。

名前なんて、記号みたいなものだよとあなたは言って。

そのたびに、何度も何度も、あなたにさよならを言って。

だけど、やっぱり、別れられなくて

どうしても、あなたから離れられなくて

私の中には、もう、あなたが住み着いてしまっていて。

完全に、あなたに支配されていて。

さよならを言ったとしても、あなたを忘れることなんかできない。

さよならしたことを後悔しながら生き続けていくくらいなら、名前をしらなくても

いい。

あなたが傍にいてくれたら、それだけでいい。

あなたを失わないでいられるなら。

私は変ですよね。おかしいですよね。普通では考えられない状況ですよね。

でも、彼を愛しているのだと思う。

錯覚ではないかと、何度も疑ったけど、どうやら本当に愛している。

そして、彼も私を、愛してくれていると信じてるから。

だから、逢いに行くの。

名前も知らない、あなたへ


人を愛する時、名前も住所も経歴も、必要ない

ただ、その人が、どういう人かということがわかっていれば、それでいいんだよ

そして、重要なのは、波長が合うこと

それだけ。

でも、それが一番、重要なです。

共鳴し合う、音叉みたいな、そんな関係性

         





潤 |MAIL

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