2014年10月02日(木) |
『チャイナ・シンドローム』 |
1979年当時に原発をテーマにした、それも踏み込んだ、さらにエンターテインメントとしても成立している作品を制作するアメリカの力、土壌に脱力してしまう。『クレイマー クレイマー』しかり、『普通の人々』しかり、その他挙げだしたら全部かもしれない・・・。ジェーン・フォンダ演じる女性リポーターのキンバリーに対して上司の男達は彼女を目にする度にあの赤毛がいいね、と話している。たぶん日本の特に上の年代の男性はこれを台詞通りに受け取る人が少なくないのではないだろうか。まあ作品を構成するパーツの話だけど、結局女性にも言えるけど、男性の女性に対する根本が歪んでいたら(都議会で色々あったみたいに)大局で成立するものが出来るか?という話。なんだかんだ言ってもハリウッド映画は様々な問題意識がエンターテインメントに昇華され、良くも悪くもバランス感覚の上に成り立っている。 黒澤明監督と川島雄三監督はボーダーレスだと改めて思う。
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