2014年10月03日(金) |
『プライベート・ライアン』 |
冒頭の約20分続く戦争シーンは語弊のある言い方かもしれないけれど圧巻につぐ圧巻。この映画の存在価値を十二分に果たしていると思う一方、物語に目を移すとライアン2等兵を何故救出するのか、何故秘書が、上官(?)が、慌てているのかよくわからず違和感を覚えるも、どのような形にしろいつか腑に落ちる時が来るだろうと思って見続けたが結局ペイがなかった。何か見落としてる?と思いながら検索すると、どうやら兄弟が同時に戦地に召集されてはならない?のような軍規があって軍のメンツからライアン2等兵の救出命令が出たというニュアンスらしい事がわかった。2等兵1人の為に精鋭達が戦火に巻き込まれていく虚無感。物語として理解出来る所だが、ディテールが暗喩的でも示されないと引っかかったままでストンと落ちない。それと個人的印象かもしれないけど、どうもトム・ハンクスにイマイチその場で息してる臨場感を感じないというか・・・。あまりにも胸を刺すリアリティーに、他の要素については目をつぶるか・・・そういう作品だった。
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