思いもかけないことが起こることがあると知る 小さな冬の午後それはどこかの誰かの手帳に記されていたのか傾き始めた太陽が細く長く伸びた その先に偶然犬を通した小さな会話軽く会釈をし帰り道 またひとりきり 私には笑顔の扉が固い心のどこかに まだ隠れているのかもしれないなんだか救われたようでふんわり水仙の花の香りがしたような 遅い午後でした。