風わたる静かすぎる街 ぬけるような青い空にはなんの罪もない時はもうずっと止まったかのようちいさな部屋で針をもち四角いマスクを縫っているいくつも いくつも いくつも行くあてのないマスクでもひと針ずつはここだけの 時を刻むかのようでぬけるような しずかな青空をながめてはまた 針をもち そこにしるしを記す