ここに桜はないけれど川面に流れる花いかだずっと上の街のほうから桜咲いたと知らせつつゆるりと流れてやってくる花びらたちはにぎやかに岩の瀬に寄りひとやすみおしゃべりしては風にのりまた川下へと流れゆくわたしは古本屋の帰り片手にうれしい重みを感じいそいそ歩く川のヘリ上手からさくら知らせる花いかだナツ-