じゃらの日記
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2006年10月19日(木) 軍事アナリスト 小川和久


世の中がきな臭くなってくると
どこからか涌いて出てきたようにテレビで見かけるのが
「軍事評論家」だとか
「軍事アナリスト」だとか
「軍事ジャーナリスト」だとか
という肩書きを持つ人たち。

北朝鮮の核で、また わらわらと 涌いて出てきた。

肩書きの胡散臭さも相当なもんだけど
この人たち
テレビでのたたずまいの基本が
なぜか「嬉しそう」なんだよなー。

なんか昂揚しててなんちゅうか
戦車のプラモデルを前にしたコドモみたいな感じで。
テレビの絵面が
「ニコニコしながら北朝鮮の核について知ってることをありったけ語る人」
にしか見えんもん。



湾岸戦争の頃の事
この人たちの一人 軍事アナリスト と称している
小川和久(註1)さんが、
大阪ローカルの深夜番組(番組名は忘れてしまったけれど)に出ていた。

深夜枠のローカル番組だって事とか
お笑いの人が仕切っている事とかで
ほんとうにゆるゆるの 油断しきった感じだった。

あとからわかることだが、この何時間か後に
砂漠の剣作戦 と呼ばれる地上戦が始まる そんなタイミングだった。

不意に司会者が質問したんですね。
「地上戦が始まるといわれていますが どうでしょう?」
すると 件の小川和久さんが 答えたわけですよ。
「それは ありませんね。もしそうならバグダッドの爆撃も激しくなったりとか
何か動きがあるはずですが、そんなニュースはありませんからね。」

あまりの ねぼけ ぶりに ぶっ飛びましたね。
平和な国 日本の「軍事アナリスト」だなぁ・・・・と。

今まさに戦争をしてるんだよ。
その 戦地からのニュースや その当事国発のニュースを
本当の出来事で、
起きていることがニュースによって全部わかるなんて
すっかり信じてる ばか が
「軍事アナリスト」と称してテレビに出てるんだもんなぁ。

結局 その何時間か後に 小川和久さんがきっぱり否定した地上戦が始まった。

独自の情報ネットワークを持つわけでもなく
今なら ネットででも調べられるくらいの中身の情報を、
「こんな身振り手振りで本当らしく伝える心理学」
みたいな本で仕入れたのにちがいない(笑)
取ってつけたような手の動きで
すんごくもったいぶって喋る だけの人なんだなぁ
と、
そのとき しんそこガッカリしたその人が、
今でも「軍事アナリスト」の看板を掲げて
テレビで 相変わらず取ってつけたような身振り手振りで
こころなしか 嬉しそうに喋っているのを見て、
平和な国日本 を
私も かっぱえびせんなぞ食いながら
享受するのでした。

軍事評論家 の中では
例の
「骸骨がフライパンをかぶったみたいな」
江畑謙介さん(註2)が、一番好きですが なにか(笑)。




(註1)
軍事アナリスト・小川和久(TBS)
経歴
・1945年熊本県八代市生まれ
・陸上自衛隊生徒教育隊・航空学校修了
・同志社大学神学部中退
・日本海新聞記者
・「週刊現代」記者
・沖縄振興開発審議会専門委員
・自由民主党総合政策研究所政策委員等
・危機管理総合研究所所長


(註2)
軍事評論家・江畑謙介(NHK)
経歴
・1949年千葉県銚子市生れ
・上智大学大学院理工学研究課博士課程修了
・「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」日本特派員
・通産省産業構造審議会「安全保障貿易管理部」臨時委員
・スウェーデンのストック国際平和研究所客員研究員
・防衛庁防衛調達適正化会議議員
・日本国際フォーラム付属「日本予防外交センター」運営委員


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