一千一秒物語/稲垣足穂稲垣足穂(1900-1977)23歳で『一千一秒物語』を処女出版。なんとも不思議な物語である。万華鏡のように、視点をかえるたびにキラキラと輝く部分が見えてくる。ひとりきりの夜のなかにあって、内面に夢幻の宇宙を引き寄せることが可能な気がしてくる。