小さい頃、恋というものは、いくつかの音楽の中にあるあの感じだと思っていた。 詩とかラブソングとかそんなことは関係なく、旋律に含まれるもの。 例えば、私のど真ん中は、chage&askaのaskaの方が歌っている 「はじまりはいつも雨」のサビで感じるあの感じ。 恋とはきっとああいうものだと今でも思っているけれど、 でも実際にあのメロディのように感じたことはない。 現実は、往々にして平凡なものだと、この25年間の人生の中で、 思い知らされてきたけれど、それは、私がまだ、あの旋律のようなものに出会っていないからなのか。 実際の恋よりも、メロディの中の旋律の方にリアリティを感じ続けている。
|