地球照

君よ、遠く戯れる
美しきさまを横顔に残して
指つなぎ撫であいし暗黒の宙を
背に隠し後ずさり、逃げるように


やがて星の波間に消えゆくのか
絶え間なく腫れ続くこの世界で
なす術なく返すうたなく
跡形もなく想い散らす前に


瞬くほどの距離、こんなにも
こんなにも君を呼び続ける
君くれし眼差しかき集めて
闇に堕ちるたび、輝こう


この海のうねりの果てまで
この星の宴のついまで
青白き手で君の夜を
幾度も、幾度でもなぞるために
2009年11月05日(木)
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